岩手医科大学産婦人科学講座

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第62回東北生殖医学会学術講演会

生殖Gの佐藤です。先日、10月25日(土曜日)に青森県青森市で開催された、東北生殖医学会学術講演会に胚培養士の小岩さん、渡辺さんと一緒に参加してきました。当日は診療日の土曜日ということもあり、外来診療は尾上先生と村上先生、培養士の中村さんにお願いし、我々は勉強しに行かせてもらいました!

 

この東北生殖医学会学術講演会は、毎年臨床発表と基礎研究発表の部門があり、ふだんの診療では目にすることのない基礎研究の発表も聞くことができ、生殖の幅広い知見を知ることができる学会です。

 

一般演題では、第1群の臨床部門で、「ホルモン補充周期による凍結融解胚移植の癒着胎盤・固着胎盤のリスク因子の検討」と題して、発表させてもらいました。これまでの既報と大きな違いがない内容だったので、今後も検討を続け、新たな発見ができるとよいなと思いました。

 

第3群の基礎研究部門では、胚培養士の小岩さんが今大学院で研究している紡錘体の位置に関する発表をしてもらいました。各大学の先生から研究に関するアドバイスや今後の方向性などをご教示いただきました。今後さらなる研究の発展が楽しみです。

 

今回の学会で個人的なことを申し上げますと、人生初座長を務めました。主幹の弘前大学の先生方のご厚意で臨床発表の部門を担当させていただき、緊張しながらもどうにかやり遂げました。所々進行に至らない点があったとは思いますが、貴重な経験をさせていだたき、また1つ成長できました。関わっていただいた方々に感謝申し上げます。

私自身初めて青森駅で下車したのですが、すぐ近くに海があったり、会場にもねぶたが展示してあったり、お囃子も聞くことができ、とても充実した学会参加となりました。棒焼きパン?の体験もやっていたのですが、それは時間がなくやり損ねたのでまたうかがった際はぜひ体験してみたいです。

 

 

 

第63回日本癌治療学会学術集会

2025年10月16日〜18日に横浜で開催された第63回日本癌治療学会学術集会に参加してまいりました。久しぶりの学会発表ということもあり、準備期間中は緊張のあまり食事量が減り、思いがけず良いダイエットとなりました。前日は城内医師とともに中華街で決起集会を行いましたが、コース料理の中盤でギブアップしてしまい、非常に残念な思いをいたしました。しかしながら,下戸な私が青島ビールの美味しさを知ることができたのは大きな収穫でした.

若かりしころ「発表経験を重ねれば緊張しなくなる」と言われ、それを信じて精進してまいりましたが、未だにノミの心臓に毛が生える気配はなく、気づけばうん十年が経とうとしています。今回の私の発表は、「Efficacy of Bevacizumab in Recurrent Platinum-Resistant Ovarian Cancer during PARP Inhibitor treatment」(PARP阻害薬治療中のプラチナ抵抗性再発卵巣癌に対するBevacizumabの効果についての検討)でした。結果としては、DCRの向上が示唆された一方で、期待していたPFS延長効果は認められませんでした。症例数が27例と限られていたため、今後さらに症例を蓄積し検討を重ねていく予定です。

学術集会のテーマは「がんと生きる、がんを越えて生きる」.普遍的かつ継続的に議論すべきテーマを掲げた領域横断的な学会であり、他領域の最新治療・研究、多職種からの報告に触れることで新たな視点を得ることができました。特に、「研究をいかに患者・社会へ還元するか」という観点が強く打ち出されていた点が印象的でした。

明日からの診療へのモチベーションを高める貴重な機会をいただけたことに感謝し、今後も日々研鑽を重ねてまいります。

 

   

アニマルラボ

専攻医3年目の村井です。2025年9月28日に行われたアニマルラボに参加してきました。今回は馬場教授、髙木先生、細見先生と参加し、腹腔鏡下の子宮側方の処理と骨盤リンパ節郭清のトレーニングを行いました。

獣医師の方より動物解剖を教えていただき、動物と人との違いに触れることができました。トレーニングは、実際の手術と同様に全身麻酔下で行われ、出血や臓器損傷を来すような煩雑な操作がないよう、事前に想像していたよりも緊張感をもって臨めました。

また、アニマルラボは初めて参加したので、周囲の長閑な景色との対比も相まったラボの独特な雰囲気も興味深かったです。普段の手術や見学とは異なる、貴重な機会をいただきました。今回のような機会を活かして外科医としての裾野を広げていきたいと思います。

 


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