岩手医科大学産婦人科学講座

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第63回日本癌治療学会学術集会

2025年10月16日〜18日に横浜で開催された第63回日本癌治療学会学術集会に参加してまいりました。久しぶりの学会発表ということもあり、準備期間中は緊張のあまり食事量が減り、思いがけず良いダイエットとなりました。前日は城内医師とともに中華街で決起集会を行いましたが、コース料理の中盤でギブアップしてしまい、非常に残念な思いをいたしました。しかしながら,下戸な私が青島ビールの美味しさを知ることができたのは大きな収穫でした.

若かりしころ「発表経験を重ねれば緊張しなくなる」と言われ、それを信じて精進してまいりましたが、未だにノミの心臓に毛が生える気配はなく、気づけばうん十年が経とうとしています。今回の私の発表は、「Efficacy of Bevacizumab in Recurrent Platinum-Resistant Ovarian Cancer during PARP Inhibitor treatment」(PARP阻害薬治療中のプラチナ抵抗性再発卵巣癌に対するBevacizumabの効果についての検討)でした。結果としては、DCRの向上が示唆された一方で、期待していたPFS延長効果は認められませんでした。症例数が27例と限られていたため、今後さらに症例を蓄積し検討を重ねていく予定です。

学術集会のテーマは「がんと生きる、がんを越えて生きる」.普遍的かつ継続的に議論すべきテーマを掲げた領域横断的な学会であり、他領域の最新治療・研究、多職種からの報告に触れることで新たな視点を得ることができました。特に、「研究をいかに患者・社会へ還元するか」という観点が強く打ち出されていた点が印象的でした。

明日からの診療へのモチベーションを高める貴重な機会をいただけたことに感謝し、今後も日々研鑽を重ねてまいります。

 

   

アニマルラボ

専攻医3年目の村井です。2025年9月28日に行われたアニマルラボに参加してきました。今回は馬場教授、髙木先生、細見先生と参加し、腹腔鏡下の子宮側方の処理と骨盤リンパ節郭清のトレーニングを行いました。

獣医師の方より動物解剖を教えていただき、動物と人との違いに触れることができました。トレーニングは、実際の手術と同様に全身麻酔下で行われ、出血や臓器損傷を来すような煩雑な操作がないよう、事前に想像していたよりも緊張感をもって臨めました。

また、アニマルラボは初めて参加したので、周囲の長閑な景色との対比も相まったラボの独特な雰囲気も興味深かったです。普段の手術や見学とは異なる、貴重な機会をいただきました。今回のような機会を活かして外科医としての裾野を広げていきたいと思います。

 

第19回産婦人科サマースクール~この出会いは、人生を変える~

2025/8/23~8/24に行われた第19回産婦人科サマースクールにチューターとして参加してきました!

医学部5~6年生、研修医1年目を対象としたセミナーで、今年は過去最大330人を超える活気あふれた参加者が大阪に集まってきました。

毎年内容もブラッシュアップされるサマースクールですが、今年は分娩シミュレーションや胎児超音波、腹腔鏡手技、臨床推論に加えて新たに生成AIというChat GPT等を使った未来の医療業界に通ずるような実習もありました。

1班5~6人につき1人のチューターがついて、一緒に各実習を回りながら産婦人科の魅力に触れあっていきました。自分の班は5年生2人と研修医1年目が3人のグループでした。初めて超音波や腹腔鏡鉗子を操作してみたという人達が、どう操作すればいいか考えて手を動かす姿をサポートしながら見守っていました。生成AIに関してはチューターよりも学生の方が手馴れており、Chat GPTを使いながら10年後のより良い社会を目指すポスターを作成していました。実習以外にも昼・夜企画や班ごとの相談会で、産婦人科の働き方や日常生活など気になる事もたくさん聞く機会になったんじゃないかなと思います。

産婦人科になるか悩んでいる人もたくさんいましたが、2日間を終えた後には参加してよかったと多くの人が言っており嬉しい限りです。学生・研修医にとって進路を決めるきっかけに少しでもなってくれたならよかったです。

岩手からは学生5人と研修医2人が参加してくれました。みんな実習を楽しみながら頑張っていました。夜は全体での懇親会の後に岩手メンバーで2次会も開催、暑い夏の夜に飲むクラフトビールも最高でした。また岩手の地で集まる機会を楽しみにしています♪

今後も学生、研修医向けに企画されるイベントは沢山あります。産婦人科に少しでも興味がある人は是非1度参加してみてください!

 


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